財団法人 地球環境財団 | 理事長挨拶

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財団法人 地球環境財団
The Foundation for Earth Environment  法人等番号 0111-05-001695号

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理事長挨拶

エコからエシカルへ / エシカルライフのすすめ


SKY01001.JPG     地球と自然と人類は、46億年に亘る時空を超えて、一蓮托生の有機体です。地球が自然を培い、自然が人類を育み、人類は自然の恵みでいのちをつなぎ、いのちは無辺のいのちで支え合い、つながっていることを忘れてはなりません。自然の摂理を前にして、私たち人類はいかに無邪気であるか、謙虚に自戒、自省していかなければなりません。

 産業革命以来、私たち現代世代が化石燃料を使い始めて250年。石油に至ってはわずか150年余の歩みですが、早くも枯渇へのカウントダウンが始まっています。今日の地球環境問題は、私たち現代世代がより快適で、便利な「豊かな社会」を追求して、化石燃料文明に酔い痴れてきたことが、その発端です。

 人類の営みが地球を蝕み、生態系を狂わせ、環境を破壊するに及んで、私たち人類は今、地球と自然と環境からの逆襲に晒されています。地球温暖化による「気候変動は温室効果ガスの排出に伴う費用を、排出者が支払ってこなかった結果」(2006/10発表の英スターン・レビューレポート)なのです。

 私たち現代世代は、この負の遺産を未来世代へツケ回してはいけません。地球と自然と環境に余計な負荷を与えない、自然と融合する持続可能ないのち優先社会の構築、実現は、私たち現代世代が未来世代のために果たすべき責務であり、重大な課題です。

 当財団ではこのため、キャンペーン・プロジェクト『エコからエシカルへ / エシカルライフのすすめ』に取り組んで参ります。一連の地球環境問題の元凶が私たち人類の自らの欲望にあり、その肥大化と暴走にあることは、自明の理です。私たち人類社会の進歩と秩序の拠りどころを今後とも引き続き自らの欲望に委ねていくならば、私たちはその欲望をいかに制御していくか、その自制心の有り様が問われています。その砦が、エシカルなのです。

 エシカルとは、英語のEthic(倫理、道徳)の形容詞ですが、私は自らの意思で決める一人称の「良心」と意訳して、「良心的な」エシカルライフのすすめを提唱しています。生活者/消費者としての良心であり、生産者/供給者としての良心であり、人間がより人間らしい人間であることの証しとしての良心です。

 私たちは、21世紀を「環境の世紀」から「良心の世紀」へ高めて、21世紀の文明とその作法の基盤を自然と対峙する人間優先の「浅いエコ」(Shallow Ecology)から、自然と融合するいのち優先の「深いエコ」(Deep Ecology)へ切り替えて、良心的なエシカルライフの推進とその普及・啓発を通して、世界の潮流を変えていくことを目指しています。

 関係各位の心からのご理解とご支援を賜れば、幸甚です。

2011(平成23)年1月吉日

財団法人 地球環境財団
理事長 嶋矢 志郎

嶋矢志郎 理事長のプロフィール

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1961年早稲田大学政経学部卒、日本経済新聞社(記者職)入社、論説副主幹/論説委員を最後に、大学教授へ転じ、広島市立大学国際学部/大学院国際学研究科教授兼教学部長兼評議員、芝浦工業大学大学院工学マネジメント研究科教授、同大学先端工学研究機構客員教授等を経て、現職に至る。

この間、政府、中央官庁、地方自治体等の各種委員など公職を多数歴任する一方、筑波大学など10余の大学/大学院での非常勤講師、新聞、雑誌への定期寄稿、テレビ東京のニュースキャスター、ラジオ日経のパーソナリティー等、各種マスメディアにレギュラー出演。

専門は、地球社会論、現代文明論、環境共生論、環境経営論、CSR論。著書/論文多数。